来院につながるリコール案内の作り方
恐怖でおどさない・効果を保証しない・予約のハードルを下げる——歯科リコール文面の6つの型。 ・ 最終確認 2026-07-10
恐怖訴求はしない——「おどす案内」は足を遠のかせる
「放置すると歯を失うことになります」「手遅れになる前に」のような不安をあおる文面は、読んだ瞬間の印象は強くても、「行くと叱られそう」という心理的ハードルを上げ、かえって足を遠のかせがちです。医療広告ガイドラインが品位の保持を求めている趣旨にもなじみません。基本の姿勢は「おどす」ではなく「気にかけている」。「そろそろチェックの時期です」「その後、お口の具合はいかがですか」という様子うかがいのトーンで書きます。
✕ NG例: 「このまま放置すると歯周病が進行し、歯を失う恐れがあります!」○ OK例: 「前回の検診から半年がたちました。そろそろお口のチェックの時期です。」メリットは「一般的な意義」として添える——効果の保証はしない
来院の理由づけとして予防のメリットに触れるのは有効ですが、「必ず防げます」「検診を受ければ安心です」のような保証・断定表現は使いません。医療に関する広告では虚偽・誇大な表現が禁止されており、リコール案内でも同じ姿勢が信頼につながります。「変化に早めに気づくきっかけになるとされています」「ご自宅のケアでは落としにくい汚れのクリーニングも行えます」のように、一般的な意義+事実の範囲で書きます。
✕ NG例: 「定期検診でむし歯・歯周病は確実に防げます。」○ OK例: 「定期的な検診は、むし歯や歯周病などの変化に早めに気づくきっかけになるとされています。」日時提案の型——「いつでもどうぞ」より「選べる情報」
「ご都合の良いときにお越しください」だけでは、患者さんは予約の一歩を踏み出しにくいものです。(1)予約方法(電話番号・Web予約・LINE返信)を明記する、(2)受付時間と「土曜も診療」などの選びやすい情報を添える、(3)LINEなら「ご都合の良い曜日・時間帯を返信いただければ、こちらから空き状況をご案内します」と、相手が短い返信で済む形にする——この3点で予約のハードルを下げます。
✕ NG例: 「ご都合の良いときにいつでもお越しください。」(導線なし)○ OK例: 「ご予約はお電話(受付 平日9:00〜18:00・土曜も診療)またはこのトークへの返信で承っております。」治療中断の患者さんを責めない——「相談だけでも」まで書く
来院が途切れた患者さんの多くは、「行きづらくなってしまった」という気持ちを抱えています。「なぜ来ないのですか」という趣旨が伝わる文面、来なかったことの確認から入る文面は逆効果です。(1)「その後、お口の具合はいかがですか」の様子うかがいから入る、(2)「ご事情が重なることはどなたにもあります」と気持ちのハードルを下げる、(3)「まず相談だけでも」「治療の中止・変更のご相談も含めて」と、来院以外の選択肢まで明示する——の3点で、再開のきっかけを作ります。
✕ NG例: 「治療を中断されたままになっています。早急にご連絡ください。」○ OK例: 「前回の治療が途中となっておりましたのでご案内しました。ご事情が重なることはどなたにもあります。まず相談だけでも結構です。」はがき・SMS・LINEの使い分け
はがきは「確実に手元に残る」正式なご案内で、高齢の患者さんにも届きやすい媒体です。ただし配達過程やご家族の目に触れるため、病名・治療内容の詳細は書かないのが配慮です。SMSは開封されやすい一方、全角70字を超えると複数通分の料金になる仕組みが一般的なので、1通=70字以内の完成文にします(当サイトのSMS文例は全パターン70字以内・カウンタ付き)。LINEは返信でそのまま予約につながる双方向性が強みで、若い患者さん・保護者との相性が良い媒体です。
✕ NG例: はがきに「歯周病治療が中断しています」と病名を明記する。○ OK例: はがきは「その後のお口の具合はいかがですか」に留め、詳細は来院・電話で。送るタイミング——リコール間隔の少し前に届ける
3ヶ月・6ヶ月など医院で決めたリコール間隔の「少し前(1〜2週間前)」に届くように送ると、患者さんが予定を立てやすくなります。1年以上の長期未来院の方には、定期の型ではなく「ご無沙汰しています」の型(責めない・近況うかがい)に切り替えます。当サイトのジェネレーターは経過期間4段階(3ヶ月/6ヶ月/1年/長期未来院)で文面が変わります。
✕ NG例: 長期未来院の方に「検診時期を大幅に過ぎています」と送る。○ OK例: 「前回のご来院から1年以上がたちました。お変わりなくお過ごしでしょうか。」